売れる商品ページを外注するために最低限知っておきたいキーワードと解説の一覧です。

デザインの専門用語

トンマナ

トンマナとは、デザインに一貫性を持たせて消費者にイメージを伝えるための色や書体のルール。
トーン&マナーの略称です。

フォント

フォントとは書体デザインのことで、消費者にイメージを伝えたり文章にメリハリをつけるための要素。
フォント制作会社や個人デザイナーがさまざまなフォントを開発していて、無料でダウンロードできるものから、フォント制作会社などで1書体ごとに数万円程度で購入したり、サブスクリプションで多くのフォントを使用できるプランがあります。

配色

配色とは色の組み合わせのことで、「色相」「トーン」「配色比率」などの選定によって消費者に与える印象を左右する大切な要素です。
画像は武蔵野美術大学 造形ファイルより引用。左が色相で右がトーン

インフォグラフィック

インフォグラフィックとは、難しい説明をわかりやすく説明したい時に使われる図表のこと。
画像デザインに限らずプレゼン資料などで幅広く用いられています。
例) 円グラフ、相関図など

視認性

視認性とは、パッと目に入った時の図形や文字の見やすさのことを指します。
例) グレーの背景に黒い文字が書いてあるより、白い背景に黒い文字が書いてある方が視認性が良い。

可読性

可読性とは、文字の読みやすさのことを指します。
例) 難しい漢字や専門用語が多い文章を、一部ひらがなに書き換えたりわかりやすいワードに置き換えると可読性が高くなる。

パース

パースとは、空間を表現するためのルールのことを指します。
画像デザインの分野では、立体感のある複数の写真を合成したり、組み合わせてレイアウトする時に用いられます。パースが揃っていない画像同士を組み合わせると不自然な仕上がりになります。
また、商品写真をあまり近くで撮影すると歪んでしまい(=パースが付きすぎる)、本来の形状がわかりづらくなります。

ラスタライズ・アウトライン化

ラスタライズやアウトライン化とは、グラフィックソフトで作られたデザインを、どのPC環境でも同じように再現するために行う工程です。
デザイナーは一般事務作業では使用しないデザインフォントを使用するため、別のPCで開くときに同じフォントを持っていないと一般的なフォントに置き換わりデザインが崩れてしまいます。
それを防ぐためにラスタライズやアウトライン化を行いますが、デメリットとしては既存のテキストをそのまま書き換えることができなくなるので、部分的にテキスト修正したい場合は、そこだけ持っているフォントに置き換えます。

なお、ラスタライズはラスター画像に変換することで、アウトライン化はフォントの輪郭線をベクター画像に変換することを指します。

ラスター画像

ラスター画像とは、テレビや写真のように小さなピクセル(粒)の集合体でできた画像のことを指します。
グラデーションなど色の微妙な調整がしやすく、グラフィックソフトの【Photoshop】がこの方式を採用しています。引き伸ばしたり変形すると、画像がぼやけたり線がギザギザになります。
画像は武蔵野美術大学 造形ファイルより引用

ベクター画像

ベクター画像とは、点と点を曲線や直線で結び、その位置関係がコンピュータ上で数値化された画像のことを指します。
拡大・縮小が容易で、グラフィックソフトの【Illustrator】がこの方式を採用しています。
写真の微妙な色調整はできないため、テキストやイラストに主に用いられます。
画像は武蔵野美術大学 造形ファイルより引用


抜け感

抜け感とは、きっちりしすぎない軽やかな雰囲気のデザイン表現ことを指します。
主に若年層や女性に好まれます。

シズル感

シズル感とは、食品をおいしそうに見せるデザイン表現のことを指します。
例)肉のジューシーさ、生鮮品のみずみずしさ
広義では食品に限らず、商品の見た目だけでは伝わりにくい五感を刺激するデザインやライティング表現を指します。
例)ぎっしり、もこもこ、つるん! など

レタッチ

レタッチとは、グラフィックソフトなどを使用して写真を修正することを指します。
商品画像では主に人物の肌を美しく見せる時に用いられますが、色調補正、不必要なものの除去、写真を合成するなど諸々の画像加工もレタッチと呼ばれています。

ランディングページ(LP)の専門用語

LP

LPとはネットビジネスの集客手段の一つで、訪問客に何らかの行動を起こしてもらうために設計したWebページのことを指します。
広告の着地ページ(Landing Page)の略で、他のページに遷移しないようワンページ仕様にするのが一般的です。

CVR(コンバージョン率、転換率)

CVRとは、商品ページのアクセス数のうち、購入や問い合わせに至った数の割合のことを指します。
Amazonのセラーセントラルでは「ユニットセッション率」と呼ばれる数値のことです。
アクセス数は多いがCVRが低い商品ページは、ページの内容を見直すことで売上げの改善が見込まれます。

ブランディング

ブランディングとは、他社と差別化することを指します。
ブランディングを行うことで、同じ商品を販売している競合がいても、価格以上の価値を作ることができます。

訴求

訴求とは、顧客心理を利用して商品やサービスを購入するよう訴えかけることを指します。

ターゲット

ターゲットとは、商品を購入してもらいたい客層のことを指します。
万人に無難な訴求するよりターゲットを絞った方が、訪問客に「自分のことだ!」と思ってもらえて結果的に購入率が上がりやすいと一般的に言われています。
例) 30代の働く女性

ペルソナ

ペルソナとは、ターゲット属性の中の特定の一人の人物像のことを指します。
商品開発をする時などに社内メンバーでイメージを共有し、その人物のニーズを満たすように開発を進めることができます。架空のペルソナではなく実在する人物を設定することで、リアルなニーズをヒアリングし、より具体的な課題解決ができるようになります。

権威付け(権威性)

権威付けとは、その分野の専門家や、地位、権力のある人の発言や評価を表記することで、情報に信頼性を持たせることのことを指します。

エビデンス

エビデンスとは、商品の良さや権威を信用してもらうための証拠資料のことを指します。

エンブレム

エンブレムとは、「ランキング1位」「特許取得」など第三者が認めた評価を強調するためのあしらいのことを指します。王冠やリボンなど、一般的によく目にする表現が伝わりやすいと言われています。

サムネイル

サムネイルとは、ECモールでは検索結果のページに表示される画像のことを指します。
他社と差別化された戦略的なサムネイルを使用するとクリックされやすくなります。

悩み解決型

ニーズが顕在化していない商品に用いるセールスライティングの手法のことを指します。
型番商品など「指名買い」商品ではあまり意味がなく、商品によって使い分ける必要があります。

ベネフィット

ベネフィットとは、商品の特長(メリット)によって消費者が得られる未来(顧客にとっての付加価値)のことを指します。
ベネフィットが消費者に合致すると、その商品を手に入れたいと思わせることができると言われています。

ディテール

ディテールとは、商品の詳細部分の説明のことを指します。
例) バッグの場合、ファスナーの金具や内側に使用されている布など

マイクロコピー

マイクロコピーとは、ボタンの周辺などでクリックを促す短い文章のことを指します。

ECサイト向けWebマーケティング用語

客単価

客単価とは、1人の顧客が1回の購入時に支払う金額のことを指します。

カート

カートとは、「お買い物かご」ボタンのことを指します。

カゴ落ち

カゴ落ちとは、商品をカートに入れたにも関わらず購入しないことを指します。
カゴ落ちを減らすためには、商品ページで「今買うべき理由」を促したり、送料や決済方法を見直すなどの改善策がああります。

クロスセル

クロスセルとは、商品の購入を検討している消費者に対し、関連する他の商品購入や希望している商品との同時購入を促し客単価を上げることを指します。
例) 靴を購入したい消費者に防水スプレーを勧める
カートのすぐ近くに他の商品を紹介し過ぎると、本筋商品の購入率が下がるので注意が必要です。

アップセル

アップセルとは、商品の購入を検討している消費者に対し、ワンランク上の商品購入を促し客単価を上げることを指します。
例) 10,000円の靴を購入したい消費者に、上位商品である12,000円の靴を勧める
価格差があまり大きい商品は客層が異なるため、消費者の興味を引くことができないので注意が必要です。

回遊

回遊とは、ECサイト訪問時に1つの商品だけでなく色々なページを見ることを指します。
たくさんの商品ページを閲覧することで、店舗滞在時間が長くなるため購入される機会が高まります。

SEO

検索経由で集客するための手段の一つ。
商品名などに、テキストで商品名以外のさまざまな関連ワードを入れて間口を広げることを指します。

ROAS、CPA

予算をどの広告に充てるか、あるいはLPの改善に充てるかなどを判断をするための数値的な指標を指します。
ROAS・・・広告費に対する売上の割合(広告の費用対効果)
CPA・・・新規顧客を獲得するためにかかった広告コスト

LTV

LTVとは、顧客が自社と関わりを持つ期間中にもたらしてくれる価値のことで、客単価、購入回数、定期購入品やサブスクの場合は継続期間などが指標となります。